10歳のときに観たフジテレビ系の「パラダイスGOGO!」内の「勝ち抜きフォーク合戦」というミニコーナーに出てた真心ブラザーズを影響を受けて、親父の実家の物置に放置してあったフォークギターを引っ張り出してきて見よう見まねでギターを弾き始めてから26年。これまでいろんなギターを弾いてきた。昨年末の大掃除で、かける機械も機会もなくて段ボールに突っ込んだままロフトに放り込んであった大量のVHSをデジタル変換したので、映像を観ながらおれの愛用してきたギターたちの一部を紹介していきます。
Fender Japan STRATOCASTER
はじめて所有した、本格的なエレキギター。高校1年生のとき、当時まだ宇都宮駅の西口にあった上野楽器宇都宮GELM店で、曾祖母から入学祝いに買ってもらった。高校に入って最初に組んだバンドはユニコーンとビートルズのコピーバンドで、おれの担当はドラムだった。それで、ギターがどうしても弾きたくて、そのバンドとは別のバンドを結成することにしたんだ。これが、Whoop-de-doというバンド。当時の宇都宮の高校生にしてはめずらしく、ほとんどオリジナルの楽曲をつくってた。
動画は1996年。YAMAHA主催のTeens’ Music Festival ‘96の宇都宮大会で最優秀賞を受賞したときの様子。男子校に通うさえない童貞の高校生が一生懸命やってる。たぶん爆風スランプとかすかんちとか筋肉少女帯とかの、童貞くさい邦楽ロックの影響を受けてると思う。東京セミブロック大会に進出。セミブロック大会は審査委員特別賞を受賞したものの次の関東ブロック大会には進めず。
Rickenbacker Model 330
大学に入って、スウェーデンのポップスとかブラジルのサンバとかを聴き始めて、いわゆる渋谷系と呼ばれるネオアコ的なサウンドが全体的に流行っていて、そんなこんなでGibson ES 335が欲しくて物色してたんだけど、なかなか良い物件に出会えず。そんなとき、バイトしてた新高円寺の焼き鳥屋さんの先輩から、リッケンバッカーを安く譲ってもらえるという話になって、セミアコだし、ロックだし、と思って即決。
動画は1997年。東高円寺のライブハウスでのライブの模様。ちなみに非童貞。だけど彼女はまだいない、という状態。だったと思う。この「ロマンチック刹那」という曲とリッケンバッカーで、Teens’ Music Festival ‘97の宇都宮大会最優秀賞、東京セミブロック大会最優秀賞、関東甲信越ブロック大会で最優秀賞&東京都知事賞を受賞し、全国大会に進出。想い出の詰まった一本だったんだけど、10年くらい前に後輩に譲っちゃった。
Stafford OMC-1200
前述したTMF ‘97の関東甲信越ブロック大会のときにゲストとしてまだ売れる前の山崎まさよしが出演してて、ちらっと2F席の後ろのほうから眺めただけなんだけど、そのときに演奏してた「セロリ」の印象が強すぎて、アコギ弾きたい病が発症。すぐに西武新宿駅の駅ビルに入ってる楽器屋にいって、いろいろ弾いたんだけど、ほぼ即決に近い形でこのStaffordのOMC-1200を選んだ。スチール弦で、ピエゾとマグネットの両方のピックアップがついてて手元でミックスできるタイプのやつ。あとで調べたら、スピッツの草野マサムネと同じモデルだった。
映像は1999年のバレンタイン。栃木会館小ホールにて。当時つきあってた彼女からライブ前にチョコレートをもらってたんだけど、東京に戻ってくる最中の電車の中で楽屋に忘れてきたことに気がついて、電車のなかで彼女に泣き怒りされたという切なサウダーヂなエピソードも。ほんとごめんなさい。ちなみにタイトルの「奥から二番目」は、当時所属してた大学のサークルの部室の場所。
Epiphone Mandobird IV
Whoop解散の20歳から、「紀尾井バグンサ」というパゴーヂバンドを経て、mocidade vagabunda結成の26歳まであれやこれやがありまして、ときは21世紀。バグンサではデル・ベッキオのリゾネーター付きのカヴァキーニョに浮気しながらもメインはアントニオ・タバレス。バグンサ脱退後の2007年にブラジルに行って、帰ってきて、mv結成。mvでは最初はタバレスを使ってたんだけど、バンドの規模とライブハウスのサイズが合ってなくてハウリングがひどく、ソリッドタイプを探すことに。デル・ベッキオはシングル・コイルだからそれでもよかったんだけど、知人がマンドバードを貸してくれるっていうので、そのまま借りっぱなし。すでにマンドバードはほとんどおれのアイコンと化しているけど。
映像は2011年2月11日に今はなき麻布十番WAREHOUSE702にて行われた「J-WAVE<NIPPON EXPRESS SAUDE! SAUDADE…> CARNAVAL2011」の模様。「タンデム・ビート」はカワサキのW800というバイクのプロモーションムービーのために書き下ろした。この「キャベツを田舎から東京にバイクで運ぶ」という、要約するとなんてことないショートムービーはこちらで観ることができます。曲はエンディングで使われてるよ。おれもワンシーン、後ろ姿だけエキストラ出演してます。あと、バハカォンのシーンも。探してみてね。
Epiphone Firebird
ある日突然エレキギターにディストーションをかけてぐわーんっ!ってやりたくなって、やりたくなっちゃったらエレキギター欲しい病がとまらなくなっちゃった。ノタミウのメインカヴァキーニョとして使ってたMandobirdと、せっかくだから同じメーカーの同じ形の同じ色のギターが欲しかったんだけどなかなかみつからなくて、オークションでやっと手に入れたやつ。MandobirdからFirebirdへの持ち替えのタイミングで「大きくなっちゃった」って言いたかっただけ。オークションで手に入れて、家に送られてきて、そのままひとりでスタジオに入って、その場であっという間につくったのがSamba will never die。みなさんご承知のとおり、Rock and Roll Deadへのアンサーソングです。
映像は、2012年のmv結成5周年ライブ、通称mv5。横浜・関内B.B.Streetにて。この日、ライブハウスの動員記録は作れなかったんだけど、ドリンクの販売記録を樹立したとの知らせが。あまりの飲みっぷりで、記録には残っているけれども、記憶が微塵も残ってない一日。
Fender Telecaster
ライブ前日、Firebirdのペグが壊れて、ドとレとミとファとソとラとシの音が出なくなってオーパッキャマラドな状態になってしまい、クアトロでのライブ当日の朝、急遽クアトロの向かいの楽器屋で購入したテレキャス。本当は、一念発起してGibsonのFirebirdをゲットしようと思ってたんだけど、店内を3周して、そのたびにこのテレキャスと目が合うんだ。これ、買え、ってことでしょ。それで、Gibsonではなくてテレキャスに決断。楽屋で弦を張り替えて、まだ慣れてないはずのテレキャスだったんだけど、身体にも手にも不思議と馴染んでた。こういうのがご縁っていうのかな。
映像はちょうどその一年後、2014年2月11日に渋谷クラブクアトロで行われた「J-WAVE<NIPPON EXPRESS SAUDE! SAUDADE…> CARNAVAL2014」の模様。ノタミウ休止前最後のライブ。はやく復帰ライブやりたいな。
YAMAHA CGX171CCA
いまメインで使ってるヤマハのエレガット。ずっとカヴァキーニョばっかり弾いてたからギターのブランクが長くて、この楽器を入手する前に、ピックアップのついていないガットギターを中古で1万円で買ってきて練習してたんだけど、いよいよ人前に出るぞ、というタイミングで購入。さすが世界のヤマハ、生音のバランスも良く、ピエゾピックアップとコンデンサーマイクの両方を内蔵してるから、スピーカーを通しても生っぽいサウンドが作れるようになってる。弦高が少し高めだったので、ブリッジを削って調整したらさらに弾きやすくなった。
映像は、前述した記憶には残っていないけど記録に残っているmv5のときの模様。
おわりに
長文にお付き合いありがとうございます。ライブのときに、このエントリー全部読んだよ、って声をかけてくれたらドリンク1杯おごります。