オレとトロンボーンの物語。第2章。


中学生のとき、吹奏楽部でトロンボーンを担当してた。はじめて買ったCDは、J.J.JohnsonのBLUE TROMBONE。入部してしばらくは学校のオンボロ楽器を使ってたんだけど、どうしても自分の楽器が欲しくて親にねだってみた。ちょうど中一の中間試験の直後くらいだったと思う。中間試験の成績がたしか学年で20位くらいだったと思うんだけど、3位以内に入ったら買ってくれるみたいな約束をした。親はどうせムリだろうと思ってたんだろうね。んで、勉強したら学年トップになれたんで、トロンボーンを買ってもらった。親父が中学校の音楽教師をやってたもんで、親父のところの出入りの業者からヤマハのテナーバスを買ったんだと思う。

んで、中学校3年間の部活と、高校のときは地元のジュニアオケでトロンボーン吹いてた。ちなみに高校のときの部活もオーケストラ部だったんだけど、こっちではファゴット吹いてたなあ。大学ではブラジル音楽のサークルに入ったんだけど、入ってスグに先輩がやってたチンバラーダのコピーバンドに誘われてトロンボーン吹いた。それから全然トロンボーンは吹かなくなっちゃったんだけど、ちょうど妹が中学校に入学してトロンボーンを担当することになったってことで、妹にお下がり。その後、妹は音楽高校で声楽を専攻するようになっちゃったから、ここでおれのトロンボーンはお役ご免。実家のグランドピアノの下でしばらく眠ってた。

ヤマハのトロンボーンがウチに来てから20年。今年の4月に、親父がオレの母校の中学校に校長として赴任した。親父から電話がかかってきて、吹奏楽部が楽器がなくて困ってるっていうからお前の楽器を寄付してもいいかと。当然、ふたつ返事でオーケーしたんだけど。

この夏、ノタミウでトロンボーン吹いてくれてるアキラといろいろハナシをしたり、そえぢからスカの音源を借りたり、深夜にテレビでやってた「ドラムライン
」の影響でドラムコーの動画をYouTubeで観まくったりしてたら、トロンボーン熱が再燃。

んで、ここ数日いろいろ調べてたんだけど、今はいろんな廉価版の金管楽器が出てるのね。でも、あんまり評判が良くないみたい。やっぱり評価が高いのは信頼と実績の世界のYAMAHA。でもなぁ。。。なんて、あーでもないこーでもないってネットを捜してたら、当時オレが憧れてたBACH(バック)ってメーカーのトロンボーンが中古で出てた。20年前の中古品っていうから、ちょうどオレが買ってもらったヤツと同じ歳。価格もお手頃だったので、ついポチっとボタンを押しちゃった。

んで、さっきそのBACHのトロンボーンがウチにやってきた。高価なおもちゃだけど、趣味の楽器としてもういっかい練習してみよう。オレとトロンボーンの物語、第2章スタート。