先日、青山の月見ル君想フでよく知った後輩のバンド2つが対バンするというので駆けつけた。
ひとつは、J-PagodeバンドのGrupo Y-no。大学の同じサークルの後輩で、作曲などを手がけるバンドのキーマンの134とはしばらく同じパゴーヂバンドもやっていた。このブログでも何度も取り上げてるんだけど、なんつーか、一言で言うと、愛すべきアホ。楽曲の完成度も非常に高いし、歌詞の内容もよくあるベタな恋愛事情であったりするんだけど、「女にモテたい!!」みたいな男子としての初期衝動みたいなのがストレートに伝わってくる。んで、その方法論が、パゴーヂ。モテたいという衝動を持って、その方法を間違って、勘違いしたまま突き進む。これ、みうらじゅんのいうところの「童貞こじらせ」だ。ライブを観てて、なんだか、すごく暖かい眼差しになっちゃう。大袈裟な表現になってしまうのを承知で書くと、こういうバンドが出てきたことは日本のサンバにとってひとつエポックメイキングな出来事だと思う。サンバとは何か、とか、サンバであるために、とか、どうしてもいろんなことをこだわりたくなっちゃって、サンバそのものが目的化しがちなんだけど、それはそれとしておいといて、サンバを目的ではなく、手段として成立させようという心意気が感じられる。この調子でこじらせ続けて欲しい。
もうひとつのバンドが、カンタス村田とサンバマシーンズ。このバンドのフロントマンのカンタスはノタミウで一緒に活動していたこともあるし、サンバマシーンズのパーカッション担当の面々も大学のインカレサンバサークルの後輩。こちらのバンドは、なんつーか、非常に完成度の高いところを目指している感じが伝わってくるし、現時点でのパフォーマンスもスゲー良い。自分の信じる道をひた走り、現役の学生ながら、すでに圧倒的な貫禄を感じる。なにひとつこじらせたものを感じさせずに、ストレートに音楽を表現している様は、Y-noが童貞こじらせなら、サンバマはセックスマシーンだ。将来、どんなモンスターに化けるのか、楽しみ。
この2つのバンド、明けて1/9 (土)に原宿クロコダイルで再び対バンするそうなので、気になる方は是非。